なんとなく実行委員長⑬下
さて、夏の大会の打ち合わせのようになった冬の大会ですが、とっても気持ちのいい会でした。何が気持ちいいって、それはシンプルだったことです。
研究の発表、授業書案の検討にスポットライトが当たっているという感じがしました。もちろん冬の大会と夏の大会では違いはありますが、冬の大会の間中、会の運営というのは、黒子なんだよなあと思いました。発表資料を持って参加する方は、とにかく「自分の発表をたくさんの人に聞いて欲しい。」を思っています。そして、聞く人は「自分の問題意識にあった発表はどこにあるのか」を探しています。発表する人と聞く人の問題意識はうまい具合に気持ちよく出会ってもらえるようにするのが運営の基本だなあと感じました。冬の大会は、全体会が主体ということはあるけれど、大会の主催者は、発表する人と聞く人が気持ちよく出会える場を提供するのが一番の役割なんだということに気づいたのです。
仮説実験授業をする教師の役割というのは、授業書で科学と子どもたちの出会いの場を演出することです。フェスティバルや入門講座は、科学と先生(大人)たち、仮説実験授業と先生たちの出会いの場を作ることです。それと同じように、大会は、<こんなこと発見したよ!こんなことやったら楽しかったよ!楽しいよ!こんな研究したよ!>という発表者と<楽しいことやりたい!楽しいことみつけたい!>っていう人の出会いの場をつくるということなんだと思ったのです。
今回の冬の大会は、最初に<世界史入門><ものとその所有>という授業書になりそうな大きな発表に時間をとり、細かくじっくりと見せたいものを分科会でとり、細かなプランや実践記録などをあとでまとめて発表するというやり方は、発表する方にも、聞く方にも気持ちのいいものだったのではないかなあと思ったのです。この辺は、さすが愛知だなあと思いました。
犬塚さんとも話をしました。最初は「いやあシンプルな会で気持ちがいいですね」というと「そりゃそうだよ。こっちは発表の場を提供するだけだ」と。
そして、今回の会費の設定について面白い話をしてくれました。
さらに犬塚さんには「大会は、あんたがやりたいようにやっていいから。じゃなきゃ、おもしろくないもの」って言われました。「やりたいようにやる」って言ったって、こっちは、なんとなく・・・・。なので、やりたいってことはそれほどなくて・・・。そんなことを考えましたが、はっと思いつきました。犬塚さんの「あなたが」という言葉を「あなた方がやりたいようにやりなさい。」と言い変えれば良いわけです。
さあ、スタッフのみなさん。どんなことをやってみたいですか~。やってみたいことをどんどん出して下さい。様々な人が「こんなことやりたい」と思って動いたら、もっと楽しくなると思います。私は、なんとなくの実行委員長なので、みんな自分が実行委員長のような気持ちで、どんどん案を出し、勝手にやって下さい。楽しいですよ。
大会で、印象的だったことが2つあります。一つは、伊藤正道さんの「液体空気で遊ぼう」というプランです。このプランの存在は知っていたのですが、松平さんと志田さんのプランのイメージがあり「いつでもできそう、見なくてもいいかな」と思っていたのですが、今回は《三態変化》をやっている途中なので、是非液体窒素を教室に持ち込みたいと思い、参加しました。実験の内容の中でとっても新鮮な物があったのも印象的だったのですが、私がいいなあと思ったのは、正道さんの雰囲気です。物性とかで発表する人は、みんな何でも知ってます、っていう感じで、それもいいのですが。正道さんは「ボクは、液体窒素についてはまったく分かりません。プランもこれでいいのかよく分かりません」などといいながら、実際ビビリながら実験をしていした。
そんな雰囲気をみながら、これならオレにもできそう。参加している人の中には科学は苦手って思っている人もいっぱいいるわけだから、こんな感じで「だれでもできるよ」っていう感じの人もいてほしいなあと思ったのです。
2つ目は、実行委員長牛山さんです。牛山さんは、実行委員長あいさつで「引き受けたときも、まあなんとかなるだろうと思っていましたが、今日まで、リーダーシップも発揮せず、なんとなく過ごしてきました」っていう話をしていました。その話を聞いて「ああ、なんとなく実行委員長だ」と笑えました。
今回のスタッフは、犬塚さん、斉藤さん、井上さん、林さん・・・・と誰もが行動力のある方々なのですが、これは、岩手だって同じじゃないですか。
私も、牛山さんのように、ゆったりと楽しむ気持ちも残して当日を迎え、大会そのものを楽しめればいいなあと思いました。
そこで、思いついたことがありました。
会場での問い合わせや苦情は、それぞれの担当キャップに集まるようにしようということです。
会場に500人もいるんですから、その中で様々なことで<スタッフに聞きたい><言いたい>ということがあるでしょう。そんなとき「スタッフに聞いて下さい」と言っていても、スタッフが対応できないこともあります。そこで、スタッフの中のキャップの顔写真と携帯電話をプリンとしておくわけです。そうすれば、携帯で問い合わせができるというわけです。
キャップのみなさんは、忙しくなるかもしれませんが、参加者としては、うれしいと思いますよ。
そして、何より、私が楽・・・・。
2009.1.9
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