なんとなく実行委員長 NO.10上
オレってやっぱり仮説教師(上) 松川 靖
「どうしてだろう。9月から引きずっている悪循環をなかなか変えることができないなあ」10月に入っても気持ちがなかなか晴れません。
人間、そう簡単に変わることはできないものです。仮説実験授業を20年やっても、仮説実験授業以外の所では<子ども中心>を貫けない自分がいます。
《宇宙への道》が終わり、理科は教科書の授業。算数も国語もまちがって、ちょっと力を入れてしまいました。すべての授業が押しつけモードです。そうなると子どもたちの態度や姿勢などが気になってしまい、ついつい注意。落ち着きのない子は、いつも同じだから、注意はその子に集中。するとその子はさらに注意されるようなことをし、それが何人かに拡散。説教、説教の連続。教室に入るときには、「笑顔で行こう!」と思っているのに、子どものちょっとした言葉づかいに「イライラ」また暗くなって説教。
こんな生活は、もう何年も前に卒業したつもりなのに。オレは、仮説実験授業を20年もやってるのに・・・・・・・ガク。
しょうがないなあと思いつつ、授業書を始めました。
《いろいろな気体》です。
1時間目。黒板に「いろいろな気体」と書きました。
私「これから《いろいろな気体》という授業をします。」
子どもたち し~ん
私「ここに<気体>ってかいてあるけど、<気体>って何か分 かる?」
すると、最近いつもわたしに注意されているタツキくん。
大きな声で、言い出します。
タツキくん「液体っていうのは、なんか、べちゃべちゃしたの」
私 「おー。気体と液体ね。液体は、この水槽の水のようなものなのね。」
このタツキくんの発言をきっかけに、あちらこちらから、声が上がり始めます。
レオくん「固体!」
私「<固体>って何?」
レオくん「<物>っていうか、固いもの」 「机とか!」「鉛筆!」「ノート」 「じゃあ、学校も固体?」
子どもたちの雰囲気が一気に開放され、次々に子が、イメージしたことを話し出します。ノーミソがグラグラと揺すられているのが分かります。
私「そうか、じゃあ気体は?」
ゴールくん (手を左右に振って)「ここ。空気のようなの」
「空気!」 「空気!」
私 「みんな、すごいねー。<気体>っていう言葉だけで、こ
んなにたくさんのことを言えるんだものねー」
算数の時には「だめだし」の言葉がつい出てしまう私も、子どもたちが次々に話す言葉にただ乗っかっていればぐんぐんイメージが広がって行く感じがして、だんだん気持ちよくなっていきます。
西川浩司さんは、授業書の題名、そして1ページ目の[質問]だけで、何時間もお話されます。
「題名を書いただけで、子どもたちはスーッと授業にのってくるように出来ている」と言いますが、本当にそうです。
私「<いろいろな>って書いてあるけど・・」
酸素! 窒素! ヘリウム!
教室は、「学びたい」っていう意欲に満ちあふれているようです。
最近、教科書をちょっと真面目にやっていて疲れていた私は私は、<学習への“意欲”ってこういうことをいうんだよなー>とシミジミと思うのでした。
そして、質問1です。(つづく)
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コメント
松川さん,いつも読んでいて元気がでます。これからもどんどん書いてください。すごく楽しみにしています。毎日,見に来ています。佐竹重泰
投稿: 佐竹重泰 | 2008年12月 6日 (土) 21時00分